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配信日:2015.12.22
むかし、ロムスの森というところに、大変仲のいい母ぎつねと子ぎつねがいました。ある時、子ぎつねが「ロムス病」という病気にかかってしまいました。ロムス病にかかると絶対になおらないという伝説があり、実際、今までにもこの病気にかかった者はなすすべもなく死んでいっていたのです。母ぎつねはどうすることもなできなく、ただ看病するだけでした。その時、母ぎつねはむかしおばあさんぎつねに教えてもらったことを思い出しました。
「おまえがなぁ、母ぎつねになるころにゃ ロムス病という絶対になおらない病気がはやりだす。ええかぁ もしもお前の子供がこの病気にかかったら、リール神社にかくされている油揚げをくわしてやれ……」
おばあさんぎつねは未来をも知っているような口調で、この不思議な話をいつも母ぎつねに話していたのです。
1984年にマイクロキャビンからリリースされた「は〜りぃふぉっくす」は、動物達の世界を舞台としたアドベンチャーゲーム。
プレイヤーは母ギツネとなって、リール神社に隠された油揚げを求めて冒険をすることになります。ほのぼのした雰囲気や動物達が織り成す世界は独特な味があり、その世界観やグラフィックスから(難度は非常に高いものの)女性でも楽しめるアドベンチャーゲームとして話題となりました。
なお、本作はマイクロキャビン主催の第1回アドベンチャー・ゲーム・コンテスト ストーリー部門受賞作品としても知られています。さらに続編として『はーりぃふぉっくす雪の魔王編』もリリースされており、こちらでは回復した子ギツネが主人公となっています。