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配信日:2020.10.06
目がさめたら、ゴミ溜めの中だった。ひどい臭いが鼻孔をつく。残飯、ガラクタ、使用済みの避妊具……ここはさながら都市の便器だ。星系一のこの大都会が吐き出す排泄物の吹き溜まり。頭が割れるように痛い。胸のムカツキときたら、胃が裏返しになって口から飛び出しそうなくらいだ。バラバラになりそうな体をだましだまし、俺はやっとの思いで身を起こした。俗悪な3Dドラマの回想シーンみたいに、うっすらと記憶がよみがえる。昨夜のドンチャン騒ぎ。久々に金を手に入れた俺は、酒場を借り切ってバカパーティをやらかしたのだ。しこたま飲んで騒いで女と踊って……そうだ、アホヅラ下げた大男と、女の取り合いでケンカになった。少なくとも2、3発はくらわしてやったが……ちくしょうめ。後の記憶がないところを見ると、どうやらブチのめさらしい……。 本作は1985年にリリースされたアドベンチャーゲーム。前作同様にモズ・シバットの活躍を描いたスペースオペラで、暗黒街の帝王ヒドミュン・グリンプの罠によって首筋に超小型中性子爆弾が埋め込まれてしまったモズ・シバットは、グリンプへの復讐を誓いつつ、しぶしぶ伝説の兵器「帝王の涙」を探す冒険に出ることになります。 ゲームはコマンド入力方式のアドベンチャーゲームで、動詞+名詞を入力することで様々なアクションが可能。カナ入力と英語入力の両方に対応しているので、好みに応じた入力が可能です。 なんといっても、本作の魅力はその世界観にあります。冒頭のバックストーリーもそうですが、スペースオペラの王道とも言えるシチュエーションが満載。謎解き要素などがからみあって、壮大な物語が楽しめるようになっています。さらに、ゲームの途中で仲間になる女性型アンドロイドに愛称を付けられたり、登場人物の名前がが開発者の名前のアナグラムだったりと、ちょっとした遊び要素なども注目かもしれません。そうそう、初期の荷物にオノがあるなど、前作を遊んでいるとニヤリとできる要素などもあります。 モズ・シバットの冒険もこれで完結(?)。伝説の兵器「帝王の涙」の正体とはいったいどんなものなのでしょうか……。
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