『Xak』シリーズの外伝的作品『フレイ』(1991)のPC-9801版ゲームミュージックを、EGG MUSICにて初サントラ化!
本作の作曲を担当したのは、『Xak』『XakII』を手がけた新田忠弘である。コミカルなサウンドをあくまでテクニカルに追究したその音楽は、他のFM音源使いにはまず真似のできないところであり、これもまたマイクロキャビン・ゲームミュージックの真髄ということができる。
同時期に発売されたもうひとつの外伝『ガゼルの塔』と異なり、本作は9801版よりMSX版が先にリリースされた。もともとMSXへの移植に力を注いでいたマイクロキャビンだけに、そのサウンドクオリティは尋常ではなく、後発のPC-9801版はむしろ押されている格好だ。しかし、よりリズミカルにアレンジされた「Running Fray」、まったく異なるコーラス感が心地よい「エピローグ」など、98版ならではの聴きどころは決して少なくない。いくつか収録されている初代『Xak』のリメイク曲も「OPNの音で聴いたほうがしっくりくる」という方もおられることだろう。