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配信日:2022.03.08
記憶を失うということは、どんなにはがゆくそして苦しいことであろうか。それは、その当事者にしか解らない苦悩であろう。"クリシュナ・シャーク" もその苦悩を持ち合わせる一人だった。そして、更にひどいことに、彼の記憶は断片的に失われていた。もちろん、出生そして両親の記憶も一切無く、天涯孤独の身であった。ただ、彼にとって幸いであったのは、彼が一艦隊の総司令官であったということだろう。それも、帝国に属していない、彼の意のままになる艦隊である。ときおり、彼は側近に自分のことを尋ねるが、彼らの返答はいつもありふれたものであり、不安げな顔を見るにつれてそれ以上の質問をやめてしまう。
クリシュナは、物資の補給は総て闇の市場にて行っていた。ある時、彼は闇の市場にて、"マータリ・シュバン" という海賊から、帝国の鉱石船一隻をまるごと買い受けた。しかしその鉱石船には、通常のγ2タイプではなくγ3タイプの、超高密度に加工された鉱石が搭載されていた。そして、船内に置き去りにされていた膨大な資料の中から、恐るべき情報を発見する。
本作は1988年にリリースされたシミュレーションゲーム。プレイヤーは記憶喪失の艦隊司令クリシュナ・シャークとなって、数々の敵と戦いながらナーサティア双惑星の謎に迫ります。ちなみにディーヴァシリーズの中では最後発となり、本作はシミュレーションに特化した内容になっています。
ゲームは4つのシナリオ、3段階の難度が用意。銀河マップ上で艦隊を派遣してリアルタイムの敵艦戦を行うほか、惑星戦では敵惑星に軌道ビーム攻撃やドライビングアーマーを降下させて占領することで進行します。もちろん、それらと並行して味方の惑星で兵器の製造やプラントの建設を行って戦力の強化もお忘れなく……。
ゲーム全般に渡って難度は高めとなっており、特に艦隊戦は主人公級のキャラクターでもあっさり死ぬこともしばしば。撤退要請などの承認は慎重に行うようにしましょう。
なお、本作ではゲーム開始時に他機種のウォーデータを入力すれば、その主人公をゲスト出演させることも可能で、よりドラマチックなスペースウォーを演出することができます。
ディーヴァシリーズの集大成とも言える本作、骨太のSFシミュレーションを求める方にはおすすめと言えるかもしれません。