プロジェクトEGGにひとこと
- hally
- 現在プロジェクトEGGでは、佐藤さんが編集長だった時代のゲームを中心に、500本近く配信しているのですが、カタログをご覧になって、特に思いいれがあるタイトルなどありますでしょうか?
- 佐藤
- やはり日本ファルコムさんの作品が、懐かしいですね。だいぶ漫画化したので。あと『天下統一』も懐かしいですね。『コンプティーク』で連載していた黒田幸弘さんの作品ですからね。
- hally
- 日本ファルコム作品のコミック化は、メーカー側から持ち上がった企画だったんでしょうか?
- 佐藤
- 両者からでした。(うちはもちろん)加藤さんがすごく積極的だったんです。
- 鈴木
- プロジェクトEGG は、まさしく当時の『コンプティーク』読者世代に支えられています。できれば将来、(当時掲載された)全ての作品を保存していきたいという構想でやっています。
締めくくりに、プロジェクトEGGをはじめとするD4エンタープライズの事業について、一言いただければ幸いです。
- 佐藤
- 当時中学生や高校生だった人たちが、一時代を隔てて、今30~40歳になってますよね。そういうなかで、大変意義ある仕事だと思います。
1980年代は、いろんな意味で輝いていた。パソコンゲームも輝いていたなあと思いますよね。いまやテレビゲームはインターナショナルになり、巨大な産業になりましたが、僕的にはやはり、個人の力量を、名前と顔を伴って生かせた時代というのは、とても良かったと思っています。そういう時代がまたこないだろうか、それがむしろ健全だったんじゃないか、と。
- hally
- 今は守秘義務も厳しくなって、開発の裏話などがユーザーまで届くことは、ずいぶん少なくなりました。同じ形で等身大の個人が復権するのはとても難しいと思いますが、そういう時代の輝きは、伝え続けていきたいと思いますね。
- 鈴木,hally
- お忙しいところ、どうもありがとうございました。